よくある「格安シムのおすすめランキング」ってどんな根拠で順位づけされているでしょうか。管理人さんが実際に使用されて選ばれたランキング?
ですが、なかなか全ての会社と契約し、使ってみるのは大変ですよね。本当に実際使ってみてランキングにしているのでしょうか。
「それって信用できる情報なの?」ふだんからそんな疑問を持ってランキングサイトを徘徊しています。
本記事は同じような疑問を持たれている方に、有効なソースとその情報に基づいた正確なランキングをお伝えしています。
格安スマホ乗り換えにお悩みの方は参考にして頂けると幸いです。
参考にするならMMD研究所の人気ランキング
そもそもMMD研究所ってどこ?
MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は2006年9月に設立されたモバイルに特化した調査研究機関です。
モバイルインターネット業界の市場成長と共に、携帯キャリアの満足度、携帯端末のシェア、モバイルコンテンツ市場動向、モバイルコマース調査など、モバイルビジネスに関する消費者動向を調査、発表しています。
既存でビジネスを営む事業者や新規参入する他業種に向けて発表する調査データは無償でオープンに公開しており、業界発展に寄与することを運営ポリシーとして掲げています。
昨今ではiPhone、Androidをはじめとするスマートフォン市場のグローバル化、タブレット端末やウエアラブル端末などのハードウェアの多様化、twitter、facebook、LINEをはじめとするソーシャルメディアの台頭、エンタープライズ分野でのモバイルの重要性や教育IT化、ヘルスケアのアプリブームなど、モバイル分野はインターネットビジネスにおいて最も重要な時期にきています。
MMD研究所はトレンドの先にあるモバイルユーザー市場の変化、インサイトの変化をいち早くリサーチし、広く業界に提供することで国内NO1のモバイル調査機関を目指しています。
こんな形でモバイルに関するデータを集めている研究所です。
今回私が執筆するランキングは、研究所独自に格安シムの使用者シェアをランキングしているものになりますので、その辺のおすすめランキングより大いに参考になる情報です。
格安スマホ・格安シム人気ランキング(MMD研究所調べ)
ということで、MMD研究所が発表している「メインで利用している格安SIMサービス」人気ランキングをTOP5までお送りしていきましょう。
本ランキングは以下ソースに基づいてランク付けされています。
ソース:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1700.html
カッコ内の数字はシェアの割合を表しています。
なぜ5位までなのかというと、現時点で格安SIMサービスは非常に多くの会社で契約することが可能です。
つまり、それだけの中から選ぼうとすると余計に迷ってしまうという事が懸念されます。候補はある程度絞られていたほうがいいですね。
よって、あえて5位までのランキングとし、その中から選んでいただくことで、迷うことも少なく、かつ人気の高い・信頼のおける会社と契約をすることができます。
とくにこだわりがないのであれば、これらの会社から契約すれば問題ないといえるデータになっています。
※格安シムとはいえ、MVNOでないY!モバイルは本ランキングからは除かれていますので、ご注意ください。対象となっているのはMVNOとなる”自社で回線を持っていない会社”に限ります。
1位:楽天モバイル(22.2%)
- 提供している回線:ドコモ
ここ最近で急激に店舗数を増やしている楽天モバイルが堂々の1位となりました。
そのシェアの理由はやはり「店舗がある」ということに尽きるのでしょうか。店員さんと直接やりとりできるのはやはり信頼できますし、不安も取り除きやすいですよね。
また、楽天モバイルと契約すると、楽天ポイントの貯まりやすさが常時二倍となりますので、そういった面でもお得感を演出することができます。
注意点としては最低利用期間が1年間と決められています。それ以前に解約をする場合は契約解除料9,800円を請求されることになりますので、注意しましょう。
スーパーホーダイ
通常プランとの違いは2点
- 高速通信容量を使い切った後は最大1Mbpsで使い放題(※通信が込み合う時間帯(12時~13時、18時~19時)は最大300kbps)
- 10分以内の国内通話かけ放題
これらがあるからホーダイなのですね。なおかつ、あらかじめ二年契約、三年契約と契約期間を選択して乗り換えを行うことで、さらに使用料金を削減することが可能です。
プランS(高速通信容量2GB)
月額基本料金:2,980円
※契約期間を2年、3年と指定することで更なる割引が可能
プランM(高速通信容量6GB)
月額基本料金:3,980円
※契約期間を2年、3年と指定することで更なる割引が可能
プランL(高速通信容量14GB)
月額基本料金:5,980円
※契約期間を2年、3年と指定することで更なる割引が可能
プランLL(高速通信容量24GB)
月額基本料金:6,980円
※契約期間を2年、3年と指定することで更なる割引が可能
組み合わせプラン
こちらはよくある通常プラン。通信容量、通話SIM/データSIMの違いによって料金が変動します。
オプションでのうれしいポイントとしては端末も楽天モバイルから購入することで、端末保証があります。
月額500円は必要ですが、格安シムのデメリットである端末故障時のサポートが受けにくいというデメリットを軽減してくれます。
またわからないことがあった場合にはリモートサポートオプション(こちらも月額500円)もありますので、こちらに加入しておくと、安心かもしれません。
2位:mineo(14.3%)
- 提供している回線:ドコモ・au・ソフトバンク
マイネオも最近CMが多いですよね。店舗こそ持ちませんが、とにかくCM効果が多いのかもしれません。
今でこそ多くなりましたが、もともと、au回線を借りていたのはマイネオだけでした。そのためauからの参入者が多くマイネオに移転していると推測することができます。
現在はすでに3社の回線が選択可能ですので、今使用しているドコモ・au・ソフトバンクの機種をそのまま使いたい!という場合にはとても選びやすい会社であるといえます。
提供するプランは以下
auプラン(Aプラン)
マイネオのプランは契約する回線毎に価格が決まっています。この辺はすこし癖がありそうですね。
ドコモプラン(Dプラン)
ソフトバンクプラン(Sプラン)
数少ないソフトバンクプランを提供しています。珍しいのがあだになっているのか、ほかのプランよりも数百円程度価格は高めです。
このように同じ会社でも回線によってプランが変わるケースも存在します。
デュアルタイプ(データ通信+音声通話)の3GBプランをA、D、Sで比較しても
- ドコモ:1,600円
- au:1,510円
- ソフトバンク:1,950円
数百円程度の差が発生します。
今お手持ちのスマホをそのまま使用される場合には要注意ですね。ソフトバンクで購入した機種はSプランのsimカードしか使用できません。
mineoで新たに機種を購入する場合は、どのプランでも選択可能となりますので、価格の安いAプランから選択するのが無難です。
また、こちらのmineoにも10分間通話し放題オプションや端末保証オプションが用意されていますので検討してみるのもいいかもしれませんね。
3位:OCN モバイル ONE(9.7%)
- 提供する回線:ドコモ
大手NTTが提供する格安シムとなります。
NTTというだけあり提供される回線はドコモのみですね。
細かく選べるプランがとても魅力的です。通信容量をとっても、基本的な月に○GBまでというプランから、日単位で制限をできるもの、通信はし放題だが、速度を抑えているもの。
多岐にわたっています。細かく選べるのは強みですが、詳しくない人にとってはあだになるポイントかもしれません。
提供プランは以下
OCNモバイルONEのプランはすこし変わっていて通話プランと通信プランを選択して使用する形になります。
標準コース
日割りコース
低速大容量コース
OCNモバイルの魅力は最低使用期間が決まっていない事。少し使って自分に合わないなと感じたらすぐに元に戻ることができます。
またプラン変更も毎月可能なので、容量が足りない・多いなどと感じた場合には来月には自分の希望するプランに乗り換えることができます。
非常に良心的ですし、これぞ格安スマホの手軽さである、というメリットを感じることができますね。
4位:UQ mobile(8.7%)
- 提供する回線:au
UQモバイルも最近CM多いですよね。
UQモバイルはau直系の関連会社であり、そのために回線速度の速さが売りとなっています。その他の格安シム会社と倍以上の数値を出しています。
これも直系の力でしょうか。格安シムにとって回線速度は非常に重要な存在ですからね、私もぼちぼちUQモバイルに乗り換えたいと考えています。
提供プランは以下
おしゃべりプラン
ぴったりプラン
おしゃべりプラン、ぴったりプランはそれぞれ通話が多い人向けのプランになりますが、通話時間のカウントが異なります。
- おしゃべりプラン:1回5分以内ならかけ放題
- ぴったりプラン:月の合計通話時間が○分以内なら無料
という違いがありますので、ご自身の通話使用方法によって選択することができますね。
おしゃべりプラン・ぴったりプランは通話が多い人のためのプランなので若干高くなっています。こちらは2年間の自動更新契約があるので注意してください。
これまでのキャリアと同等の縛りだと考えるのがよさそうです。
おまけに2,980円である期間は1年間のみ。14ヵ月目以降は+1,000円の3,980円になりますのでこちらも要注意。※の部分を読み解くと下の部分に小さく書いてあります。
通常プラン
対して通常プランは高速通信容量3GBのプランか、データ無制限500kbpsプランしかないので選択肢は多くないですね。
無料通話が使えるおしゃべりプラン、ぴったりプランは割高ですので、個人的にはこちらのプランを選択した方が、直系会社の回線速度を生かしつつ格安に抑える、ということが可能になるかと考えます。
5位:IIJmio(7.3%)
- 提供する回線:ドコモ・au
インターネット・イニシアティブ・ジャパン、略してIIJです。mioは商品名のみおふぉんから来ています。
格安シム登場時からの老舗的なイメージがありますね、私も一年ほど前はコチラのIIJを使用していました。
HP上で初めての実践ガイド等、非常にわかりやすく解説されるのでIIJmioに乗り換えを予定していない方にも参考になると思います。ぜひ参考にしてみてください。
提供プランは以下
プラン名に書かれているタイプAとかDとかいうのは、auなのかドコモなのか回線をあらわしています。
通常プラン
余談ですが、IIJmioが一番プラン比較がわかりやすいですよね。
選べる高速通信容量のプランは少なめですが、かえってわかりやすいと感じます。以前は私もそういう部分にひかれてミニマムスタートプランの音声通話機能付きプランを選択していました。
プランがわかりやすいという理由で乗り換えるのもありですね。
ランキングまとめ
当然ですが、全社とも知名度も抜群に高く満足度も変わらないでしょう。
かといって広告費が多いからという理由で値段が高くなっていることもなく、非常に選びやすくなっています。
料金も正直言うとどこも変わらないですね。ネームバリューで選ぶもよし、なんとなく、という理由で選んでも外れることは確実にない、といっていいでしょう。
参考:とはいえドコモ・au・ソフトバンクの人気もまだまだ高い
MMD研究所の記事を見る限り、御三家の人気もまだまだ高いのは事実です。
- 32.5%:ドコモ
- 28.0%:au
- 22.1%:ソフトバンク
- 3.8%:Y!モバイル
- 10.1%:格安SIM(MVNO)
- 3.5:携帯・スマホを所持していない
御三家で85%ものシェアを占有しています。
未だに敷居が高いというか、契約も自身でやらなければならないことはネックになっていそうです。
ここからもっと格安SIMのシェアが増えてくれば、ドコモ・au・ソフトバンクも契約者流出対策として更なる値下げを加速させてくる可能性はありますが、時間がかかりそうですね。
向こう2、3年の動きを長期的にウォッチしていく必要はありそうです。
私見
私が使用しているLINEモバイルはTOP5圏外でした。現時点では10位なのでこれからも頑張ってほしいですね。
TwitterやInstagramをやる人には一番良い格安SIMだと思うんですけどね、気になる方は以下から確認してみてください。
私見としてはやはり店舗を多数展開している楽天が1位というのは納得かもしれません。ほかにもメリットが大きいのでこの結果にもうなづけます。
ただ、格安SIMのメリットである契約期間に縛りがない、というのは楽天には適用されませんので要注意です。最短でも1年は使用しなければなりません。
もし少しの期間だけ使用してみたいという方は2位以降の会社から選定するのがいいですね。
しかし店舗があってすぐに聞ける人が近くにいるのも非常に強いんですよね。やはりそれが安心できる大きな要因になっているという事もあると思います。
個人的見解としては料金、通信品質はどこも大差ないと感じていますので、自分がわかりやすいと感じたプランで選ぶのが、後々満足できる結果になると思います。
ということで格安スマホ選びに悩んでいるあなたに!ちゃんとしたソースのある人気ランキングをお送りいたしました。
本記事を参考に快適な格安SIMライフを送っていただければ幸いです。