格安スマホは本当にお得なの?大丈夫なの?どんな感じ?私もプライベートでこんな質問をされる事が多いですが、それほどに需要が高まっていることを表しているのだと感じています。
そんな格安スマホ・格安シムについて、実際の使用感はどうなのか、メリット・デメリットをご紹介させて頂き、乗り換えを検討されている方々の参考になればと思います
本記事の結論
使う人によっては格安スマホは本当にお得です。
私も格安スマホに乗り換えて早3年は経過しますが、困ったことは一つしかありません。(一つだけ困ったことがありました。これについては後述しますが、結局今も格安スマホを使用しています。)
よく理解した上で、乗り換えられるのであれば、罠はありませんし、違法な要素も存在しません。
ただし、やはり使用する上で、デメリットがいくつか存在するのも事実。それによる使用者の向き・不向きがあるのも事実。
本記事を熟読して頂き、格安スマホ・格安シムに乗り換える上での不安要素を取り除いていきましょう。
そもそも格安スマホ・格安シムってなに?
その名の通り格安で使用できるスマートフォン・SIMカード(スマホの中に刺さっている小さな通信用カードのことです。)の事です。
通常、ドコモ・au・ソフトバンクでスマホを購入すると、最低でも7,000円〜10,000円程度の使用料がかかってきますよね?
その使用料を半額以上割安に使用することが可能です。相場として月々500円〜2,500円までのプランが多く提供されています。
スマホ本体を分割で購入する場合はもう少し上乗せされることもありますが、3,000円/月を超えることはまずレアケースであるといっても良いでしょう。
格安スマホを提供している会社の中にはSIMカードだけ借りられるもの、スマホとSIMカードをセットで購入・レンタルできるもの、様々なプランが用意されています。
主な企業として以下会社が存在します。
- 楽天モバイル
- UQ Mobile
- U-Mobile
- mineo
- LINEモバイル
- IIJmio
- BIGLOBEモバイル
- Y!mobile
- OCNモバイルONE
- Nuroモバイル
- DMM Mobile
- イオンモバイル
ざっとこんなもんでしょうか。聞いたことのある名前もちらほらありますよね?
最近はUQモバイル、LINEモバイル等もCMで見ることが多く非常にメジャーな存在になってきています。
この他にも格安シムを提供している会社は100社以上もあると言われています。
しかし、そこまで追っていてもキリがありませんので、本HPでは有名なメーカーから紹介をしていきます。
なんでこんなに安いの?
各社独自回線・設備を所持していない
それぞれの企業はドコモ・au・ソフトバンクで引いているの回線の一部を借り、運営しています。
あくまで回線を借りているので、格安スマホ会社は回線の維持・管理費用がかかりません。
もちろんレンタル料としてドコモ・au・ソフトバンクに支払うものもあるはずですが、回線の管理料に比べたらまだまだ安いと言うところでしょう。
「回線の維持・管理費用が掛からないから安い」と言うのが、格安である大きな理由といえます。
店舗を持っていないから管理費用・人件費が掛からない
楽天モバイル、Y!モバイル、イオンモバイル等のは店舗があるものもあります。しかしドコモ・au・ソフトバンクに比べると圧倒的に数も少ないです。
店舗を全く持っていない、と言う会社がほとんどです。
「店舗の管理費用・人件費が掛からないから安い」と言うのが2つ目の大きな理由です。
その為、契約はインターネット経由で完結させる必要があり、スマートフォンの設定もご自身でしていただく必要がありますが、ここはデメリットになりますので後述します。
この二点が「格安」である大きな理由となっています。逆に言うと、これらがあるからドコモ・au・ソフトバンクの料金が高止まりになっている。と言えますね。
電波のカバー範囲ってどうなの?
先ほども記述しましたが、各社独自で回線を引いているわけではありません。ドコモ・au・ソフトバンクの回線を借りて運営しています。
その為、ドコモ・au・ソフトバンクの内、どの回線を借りて運営しているか、という事によってアンテナのカバー範囲も変わります。カバー範囲は各キャリアの範囲に依存します。
たとえば楽天モバイルはドコモの回線を借りて運営していますので、楽天モバイルといえど、アンテナのカバー範囲はドコモのエリアと全く同じになります。
つまり、今現在使用しているキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と同じ系列の格安スマホ会社を選んでおけば、電波の範囲は変わらない、と言う事ですね。
格安スマホのメリット
ランニングコストが安い
一番のメリットはこれに尽きると思います。
月々の支払いがとにかく安い!
格安スマホというだけあってとにかく安いですね。データ容量も1GBと少量のものから選択でき、価格も月々500円から選ぶことができます。
データ容量をも様々な形態で選択することも可能ですが、毎月の支払いが3,000を超えることはまずありえないといってもよいでしょう。
ただし、端末を同時購入し、分割支払いする場合はこれに限りませんが、これまで支払ってきた10,000円近くの通信費に比べると格安といえるのではないでしょうか。
格安スマホのデメリット
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは、かくキャリアから提供されているメールアドレスのことです。
- ドコモなら***@docomo.ne.jp
- auなら***@au.comまたは***@ezweb.ne.jp
- ソフトバンクなら***@i.softbank.jpまたは***@softbank.ne.jp
これらのメールアドレスの事を言っています。
格安スマホ会社に乗り換えをすることで、ドコモ・au・ソフトバンクから提供されていたこのメールアドレスが使用できなくなってしまいます。
今はすでにLINE、Instagram、Facebookでの連絡も普及し、使用頻度こそ下がっているものの、メールもまだまだ根強い使用率を誇っています。
これらが解約と同時に使用できなくなるということは、別途GmailやYahoo!等のフリーメールアドレスを取得しなければなりません。
しかし、フリーメールは迷惑メール対策から、相手方に受信拒否されていることも少なくありません。
もしよく連絡を取り合う友人、よく使用するメールサービスがあるのであれば、事前に受信可能か確認をしておく必要がありますね。
通信速度が不安定・遅い
これが最大のネックだといっても過言ではないかもしれません。
いわゆる通信速度というのは、どれだけの速度でデータ転送を行えるかを指し示したもの。
インターネットを使用して何か調べ物をする際、表示しようとしたタップしたページが反映されるまでのスピードの事を言っています。
メールであれば、送信ボタンをタップしてから「送信されました」というメッセージが表示されるまでの時間の事を言っています。
ネットワークへの接続速度の事です。
これは格安スマホ会社では時間帯によって不安定だったり、混みあう時間帯には遅くなったりします。
ひどいときにはピークタイム(平日のお昼休みの時間帯・夜のゴールデンタイムの時間帯)にはTwitterのタイムライン画像が表示されるのに10秒もかかる、、なんてことが発生します。
でもピークタイムを過ぎれば「あれ、Twitterの画像が1、2秒で反映されている・・」なんてことも起こりうるのです。
この通信速度の不安定さが「回線を間借りしている」格安スマホ企業の最大の弱さでもあります。
逆に言えば、お昼休みやゴールデンタイムにはあまりスマホは触らないよ(インターネットを使わないよ)という方は間違いなく”買い”である、ということが言えますね。
私が格安シムを購入して一番困ったポイントはここでした。会社員だった時代には昼休みにスマホでネットサーフィンをするわけですが、どうにもなかなか繋がらない。
当時はなかなかにイライラさせられたものでした。しかし本件についてはどうしようもない問題であり、格安スマホ会社がトラフィックを増幅してくれるなどの対応を待つしかありません。
こういった事が発生しうることを頭に入れておいた方が後々後悔しにくくなるかと思います。
店舗でのサービス(修理・相談・設定)が受けにくい
先ほども記述しましたが、店舗を持っていない格安スマホ会社が圧倒的多数。
一部店舗を持っている会社も存在しますが、、
店舗を持っている格安スマホ会社一覧
- Y!モバイル
- 楽天モバイル
- UQモバイル
- イオンモバイル
- Uモバイル
- BICシム
- OCNモバイルONE
- IIJmio
Y!モバイルは家電量販店・ショッピングモールに店舗を構えているのをよく見かけますが、それ以外の会社って店舗を見たことってあまりないですよね?
最近は楽天モバイルもかなりの店舗数を増やしてきていますが、それでもまだまだドコモ・au・ソフトバンクには遠く及びません。
これまで店舗があったことによるメリットとして
- 店員さんにわからないことを直接聞ける
- 端末を実際に触って使用感を確かめられる
- 即日受け取りが可能
- 修理時の持ち込みも容易であり、代替機もお店で用意してくれる
これらが挙げられますが、店舗のない格安スマホ会社に乗り換える事でこれらのメリットが受けられないということになります。
格安スマホに向いている人・向いていない人
向いている人
とにかくランニングコストを下げたい人
「とにかく月々の支払いを下げたい!」と思っている人は多いでしょう。そうでない人はいないはず。
ドコモ・au・ソフトバンクとできる事はほとんど変わりません。乗り換えない理由がないのです。
少しの手間(スマホへの設定等)をこちらで鑑みても、大幅に支払いを軽減できるサービスは利用しない手はありません。
通信速度の遅さが障害にならない人
通信速度が不安定な為に仕事に支障が出る場合などはおすすめする事ができません。
例えばお昼休みの時間帯に携帯から何かWeb上の処理をする方、同様にゴールデンタイムに何かしらの処理をする、と言う場合。
先ほど書きました通りゴールデンタイムには通信速度が著しく低下しますので注意が必要です。
これはほぼどの格安スマホ会社にも言えることで、例外はないと感じています。(キャリア直系のY!モバイル、UQモバイルはそれぞれソフトバンク、auの関連子会社に当たるため、ある程度優遇されている部分はありますが、今後ユーザが増えて来た場合にどうなるのか、と言う事は保証されていません。)
何かご自身のスマホからビジネス上で大事な処理をされている場合には職務に影響が出る可能性もゼロではないため、今一度再確認をしておいた方が良いです。
不向きな人・要検討な人
仕事・プライベートで電話をかけまくる人
電話に関してはドコモ・au・ソフトバンクがカケホーダイのプランを展開しています。
対してカケホーダイプランを展開している格安スマホ会社は限られています。現状でも以下の会社くらいに選択肢が絞られます。
現状カケホーダイを展開している格安スマホ会社
- OCNモバイルONE
- BIGLOBEモバイル
- IIJmio
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- mineo
- UQモバイル
- U-モバイル
- Nifmo
- DMMモバイル
- DTI SIM
- イオンモバイル
- nuroモバイル
- TONEモバイル
- もしもシークス
これらの会社でも全く問題ないとは思いますが、本当に契約したい会社が選択肢から外れてしまう可能性もありますので、要検討された方が良いかと考えます。
テザリングを使用してPCでのインターネットを使用する人
先のデメリットであげた、「通信速度が不安定・遅い」に関連しますが、スマートフォンのテザリング機能を使用して、PCでよくインターネットをする人は要注意です。
なぜなら、一般的にPC表示のホームページの方が転送する容量が多く、そのため多くのデータ通信を行うことになります。
そこでネックになってくるのは、通信速度が不安定であること。
不安定であるために、ピークタイムにはスマホ以上に待ち時間が発生します。
まだスマホでホームページを表示する分には十数秒程度で済みますが、さらに大きなPC用ホームページを表示するとなるとスマホ以上に待機時間が発生することになります。
「それでも我慢できるよ!」という人は問題ありませんが、多少なりともイライラさせられることは間違いないと思います。
スマートフォンの設定ができるか不安な人
一般的に格安スマホ会社と契約する場合はインターネット上で契約をすることになります。
端末とシムカードが別々で送られてきて、ご自身で設定をしなければなりません。
これまではドコモ・au・ソフトバンクの窓口で設定をしてくれていたので、シムカードはすでに端末内にセットされており、すぐに使うことができましたが、格安スマホはそうはいきません。
ここも大きなネックとなってくる可能性がありますので、設定ができるか不安な方は店舗のある格安スマホ会社を選ぶと良いでしょう。
先ほども記載しましたが、UQモバイル、イオンモバイル、楽天モバイル、Y!モバイル等であれば比較的店舗も見つけやすいため、店舗サービスを受ける事ができます。
店舗を持っている格安スマホ会社一覧
- Y!モバイル
- 楽天モバイル
- UQモバイル
- イオンモバイル
- Uモバイル
- BICシム
- OCNモバイルONE
- IIJmio
これらの会社の内、ご自宅の近くにありそうな店舗をリサーチされてから出向くのがよいでしょう。
まとめ
本当にお得なのか?何かよくないことがあるんじゃないのか?と考えられる方は、やはり本記事のデメリットの部分が大きいかと考えています。
今まで使用できていた機能(キャリアメール等)が使えなくなるものもありますので、それらに問題がなければ、乗り換えが可能と判断できるでしょう。
あとは契約のネックですね。インターネット上で契約を完了させる必要がありますので、その部分につまづかなければ後は問題ないでしょう。
私見
日本中のスマホユーザーは全員早く格安シムに乗り換えればいいのにと思っています。
それほどに今のドコモ・au・ソフトバンクの値上がりは理解できません。
格安スマホがもっと多くのユーザーに利用され、御三家の値下げも加速してくれることを祈っています。
5Gの展開も間近に迫っている中、今後はどのような動きになっていくのか、本サイトでは今後も格安スマホ業界の動向を追っていきたいと考えます。











