スカフコントローラ(SCUF Controller)をご存知ですか?
最も有名なコンシューマーゲーム機「プレイステーション4」のコントローラなのですが、純正品を「改造して販売」されており、大幅に使いやすくなっているモデルです。
XboxのSCUFコントローラも存在していますが、今回はプレイステーション4にフォーカスしてスカフとは?という説明をしていきます。
「スカフの事は知ってる!買いたいよ!」という方は是非以下記事を見てみてください。

スカフコントローラ(SCUF Controller)とは
プロゲーマー使用率No.1と名高いプレイステーション4の専用コントローラです。
SCUFコントローラはサードパーティ製の製品で、純正品を「改造して販売」されており、大幅に使いやすくなっているモデルです。
日本国内では買えません。「Scuf Gaming」という米国の会社で製造・販売されています。Sonyから公式に販売しているわけではないのですね。
プレイステーション4用コントローラのラインナップは以下2種類です。
SCUF IMPACT(スカフ インパクト)

SCUF Infinity4PS Pro(スカフ インフィニティ)

IMPACTはコントローラ本体の形状も純正品とは少し異なっていますね。Xbox寄りのデザインです。
なぜここまでプロに選ばれているのか、その特徴をこれから解説していきます。
SCUF(スカフ)コントローラの特徴
1.背面パドルを搭載
本コントローラの最大の特徴です。

IMPACTとInfinity4PSは、搭載されているパドルの数が違います。
Infinity4PSは背面パドルが2つですが、IMPACTは背面パドルが4つ搭載されています。
それぞれパドルを取り外して使用することもできますので、左右一つづ、左だけ2つ、と言う設定も可能です。

背面パドルがついている事によって、同時に押せるボタンの幅が広がります。
また、EMRというボタン配置をリマッピングできる機構も備えておりますので、これを使用することで、瞬時にパドルに割り当てるボタンを切り替えることが可能です。

ただし、EMRはオプション機能ですので、これをつけようと思うと別料金がかかりますが、ほぼ必須機能ですので、別記事にて解説しています。

2.様々なパターンの組合せが可能な本体カラー
使用者のアイデンティティを主張します。

いつも触れるものだからこそ、自分の好きなようにデザインしたものを使いたいですよね。SCUFコントローラはいくつものカラーからパーツ毎にカラーを指定することができます。
- 本体
- ボタン
- スティック(左右別色可)
- スティックを固定しているリング
- グリップ
の5種類のカラーを指定することが可能です。

3.スティックの交換が可能
SCUFコントローラはスティックの取り外しが可能です。

スティックをいろいろな高さ、形状のものに付け替える事で、自分の使いやすいスティックを選ぶことが可能です。
シューティングゲームのために「右スティックだけ高く(長く)」するという事もできます。

また、一番消耗する部分でもあるので、削れてしまっても問題なし。そうなったら交換してしまいましょう。
純正品よりもスティックがやわらかいです。倒すのに力が要らないと言った方が伝わるでしょうか。その為、手、指にかかる負担も少なくなっています。
4.振動機能の削除による操作性の向上(オプション)
プロシーンではこの振動が精密な操作を妨げることが多く、振動をカットしているプレイヤーがほとんどです。「震えないからから精密な操作ができる」ということですね。
といった事もあり、このSCUFコントローラは振動機能に使用しているモーターごと、取り外すことが可能となっています。
何がいいってぶるぶるしない!そして軽い!手首にかかる負担が少なく、疲れにくくなります。ここも一日何時間もプレイするプロに選ばれる大きな要因ではないでしょうか。
5.トリガーコントロールシステムによるR2、L2ボタンの調整(オプション)
R2、L2ボタンが沈み込みすぎて、使いにくい時、ありますね。Dualshock4になってからボタンではなく、レバーという位置付けになったような印象です。
このトリガーコントロールシステムを使用する事で「沈み込み具合」を調整することができます。ダイレクトなタッチ感を得ることができ、よりシビアな操作・入力が可能になります。

またボタンそのものを長くする事も可能です。お好みで付け替えて見るのも良いかもしれません。

6.グリップ強化、滑らない
普段は手のひらが当たる部分です。グリップ部に特殊な加工がされており、滑りにくくなっています。
滑りにくいから操作が安定する、ということがありますね。ちなみにオプションでより強力なグリップを選択することも可能です。

7.公式の大会でも使用が認められており、プロゲーマーも各大会で使用
この特徴こそプロに選ばれる最大の要因かもしれません。
こういうコントローラって所謂「ハードウェアチート」というのにカテゴリされるケースも少なくありません。
「連射コントローラ(通称:連コン)」とかのことですね。純正コントローラより多くのことを同時にできるようにしているので、有利なのは当たり前なんです。
そんな環境の中で、このSCUFコントローラはいくつもの大会で使用許可を獲得しています。
「公式の大会で使えるからこそ選ばれる」、というのが一番の理由かもしれません。
私が考えるSCUFコントローラのメリット
1.ジャンプ(×)しながらエイム(R3)が可能
通常、×ボタンとR3ボタンを同時に操作することが出来ません。なぜならどちらも右手の親指で操作するものであり、また普通の人間は右手の親指が1本しか生えていないからです。
しかし、最近のFPS、TPSシーンではジャンプ(×)をしながらエイム(右スティックで標準を定める)をする事が求められるシーンが多くなって来ました。
タイタンフォール、コールオブデューティ、フォートナイト等、最近のゲームはジャンプしながら何かをするのが当たり前になりつつあります。
そこで、このSUCFコントローラの背面パドルにジャンプボタンを設定する事で、ジャンプしながら右スティックを操作する事が可能になります。
つまり、親指をスティックから離さなくていいのでエイムが狂わない。
ジャンプ撃ちが出来るのと出来ないのでは戦績に大きな影響が現れてきます。仮にScuf無しでジャンプ撃ちができたとしても、親指が何にも触れていない時間を削減できるので、それだけでロスを減らすことができます。
ちまたにはモンハン持ちという持ち方も存在しますが、難易度が高いうえにコントローラの持ち方が不安定なため、重要な場面での操作ミスが発生するというリスクをもっています。
ということを考えると、Scufの方が安定した操作を可能にする良いツールなのではないかなと考えます。
長々書きましたが、ジャンプ撃ちを可能にするこのコントローラこそ、戦績を大幅に向上させるハードウェアなのです。
2.柔らかいスティックによるエイム速度の向上
先ほどもしれっと書きましたが、スカフコントローラのスティックは純正のスティックより倒すのに力がいらないです。ほんの少しだけですけども。
すこーーしだけ柔らかいんですよ。私自身、それによるメリットが結構大きいと感じています。
よくありますよね、モニター上でいうと1mm以下の精度でエイムをずらしたい時。そんな時にこのスティックの柔らかさがかなり重要なんです。
純正スティックだとやはり少し硬いので「えいっ!」と倒すと「ぐいーん!」と照準がいき過ぎてしまうわけです。SCUFコントローラのスティックは柔らかいので、そういった事が発生しにくい。
つまり敵を発見してから狙い撃つまでのキルタイムを短縮できるわけです。
シューティングゲームの世界ではかなり重要です。1秒で勝ち負けが決まる世界ですから、こういった要素も勝てるコントローラである理由にもなっています。
3.愛着の湧き方が段違い。中毒性高し
結構使い込みすぎてボロボロなんですよ。
でもなんて言うんでしょうか。今では「相棒」って感じですね。もう手放せなくなりました。こいつがいないとやる気が出ないと言うか。
すごく言葉にするのが難しいですが、「その気」にさせてくれます。

このカラーリングは自分で決めたものですが、結構ちゃんと気に入っています。
私が考えるSCUFコントローラのデメリット
1.そうそう買えるもんじゃございやせん。
価格が高い。これに尽きます。
- 純正コントローラー:4,980円
- SCUFコントローラー:18,300円〜
その差は約4倍もの価格となっています。コントローラは本体と違ってあくまで「消耗品」ですので、壊れてしまうのも致しかたありません。
ですが、この価格。壊れた時のダメージがでかいんです。私はまだ壊れたことないですけどね!でもいつかきっと壊れます。その時が怖いんですよね。
2.塗装が剥げやすい?
私も愛用しているこのSCUFコントローラですが、フルオーダーをして公式HPから購入致しました。
しかし、使用して2日目からおもて面の塗装がポロポロと。


すでに使用して1年半ほどは経過していますが、現在ではこのような姿に。当時はとても残念でしたが、今はもう気にしていないです、日に日に剥げていっていますが愛着に変わりつつあります。
このように、塗装するカラー、自分の手の汗量によっては塗装が剥げる可能性も大いにありますので(経験者は語る)、ご注意ください。
標準品のオールブラックモデルとかなら未塗装のはずなので問題ないかもしれません。
3.純正品より壊れやすい?
これはどんなプロダクトにも言えることですが、部品点数が増える以上、仕方ないことだと考えています。
新たにパドルや、トリガーコントロール、EMRの搭載など、「精密な機構」が追加されていますので、それらが壊れやすくなっているのもある程度は致しかたないのかなと。
でも私のSCUFコントローラは塗装以外は全く快調ですよ。
どんな製品にもあり得る話ですので、この辺は割り切って使用をするしかないのかなと思っています。
4.他に安価な代替品が?
実はつい先日、背面パドルが搭載されたもっと安価なプロコントローラが発売されました。


Scufは最低価格18,000円ほどに対し、Naconプロコントローラは12,960円と三割近く安くなっています。
コチラはあくまで既製品ですので、フルオーダーをすることはできませんが、「とりあえず背面パドル欲しい。」という人はこちらを検討してみてもいいかもしれません。

わたしはマイコントローラが欲しいのでずっとScuf派ですが、あらためてこちらも購入しレビューしましたのでご覧ください。。

どこで買える?
これだけの魅力を見てきたら、そろそろ欲しくなって来ませんか?
購入は以下HPから可能ですので、それぞれ解説をしていきます。
1.Scuf Gaming公式サイト

ここで買えばフルオーダーが可能です。公式HPですのでここで買えれば最安値です。
ただし、公式HPは、英語表記のみとなっており、初心者の方では非常に購入が大変な状況になっています。仮に不良品が届いた場合のやりとりも英語でしなければなりません。
それでもこちらで買うよ、という方は別記事にて解説しますので、そちらをご確認いただきたいと思います。

2.Amazon
SCUF(スカフ) EMR付 PS4 New typeグリップ パドル ブラック [並行輸入品]
Amazonで買うのが手っ取り早いです。
ただし、本体カラーの組み合わせ、オプションの選択ができません。固定されたパターンのみ。
また、レビューの評価も低いですね、どれも直ぐにパドルが効かなくなる、という内容ですが、デメリットに書いた通り、仕方ないのかなと。
Amazonで購入するSCUFも公式HPで購入するSCUFとなんら変わりませんので「Amazonで買うSCUFだけは壊れやすい」ということはありえ無いと思います。
何度も言いますが、私のSCUFは快調なので、そこまでシビアに考えなくてもよいと思いますよ!今すぐにでも使ってみたい!という方は大いにAmazonでの購入も問題ないと考えます。
3.ふもっふのおみせ(輸入代行業者)

「ふもっふのおみせ」では輸入品の代行をやっており、ここにSCUFコントローラーの取り扱いがございます。
若干割高ではあるのですが、問い合わせも日本語でやりとりできますし、故障した場合でもしっかり保証してもらえますので、「安心感」が違います。
輸入代行とはいうものの、本体カラー、オプション等のフルオーダーもしっかり可能ですので、「初心者だから公式HPで買うのはできないけど、フルオーダーだけはやってみたいなー」なんて方はこのHPから購入するのが断然おすすめです。
ふもっふのおみせ公式HP:https://www.fumo-shop.com/
ここが便利すぎて別記事にしました。みてみてください。

購入価格比較
別記事にて詳細に比較して見ました。もし真面目に購入を検討されている方がいれば、参考にして見てください。

私見
私はすでに二つ目のSCUFコントローラが欲しいです。ふもっふさんなら安心なのでこちらで買いますかねー。
フルオーダーができれば自分専用のカラーリングとなるので、とにかく愛着が湧くのです。いいですよね、職人が使う「道具」って感じ。
今年は必ずe-sportの波が来ます。プロゲーマーがどんどん増えてくる昨今、このような「道具、ツール」の部分に注目して行くのもなかなか面白いと感じています。
本記事を皮切りに、e-sportとはどんなものなのか、このブログでお伝えしていければ幸いです。







